THS

トヨタのハイブリッドシステムは多くのトヨタ車に搭載されています。

ハイブリッドシステムを搭載しているクルマは、燃費が良く経済的というイメージを持っている方も多いでしょう。

しかし、「ハイブリッドの仕組みについては良くわからない」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、トヨタのハイブリッドシステムを搭載した車を22選紹介し、ハイブリッドシステムについて詳しく解説します。

「車を買うならハイブリッド車がいいと思うけれど、ハイブリッドの仕組みを知らない」という人はぜひ参考にしてください。

※2024年3月の情報です。

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目次

トヨタのハイブリッドシステム車載車24選を紹介

トヨタのハイブリッドシステム車載車は、以下の24車種あります。
※2024年3月現在

コンパクトカー
  • アクア
  • カローラスポーツ
  • ヤリス
ミニバン
  • アルファード
  • ヴェルファイア
  • ヴォクシー
  • シエンタ
  • ノア
セダン
  • カムリ
  • カローラ
  • カローラアクシオ
  • センチュリー
  • プリウス
  • クラウン
ワゴン
  • カローラツーリング
  • カローラフィールダー
SUV
  • カローラクロス
  • クラウン
  • C-HR
  • ハリアー
  • ヤリスクロス
  • ライズ
  • RAV4
  • クラウンスポーツ
GR/GR SPORT
  • アクア GR SPORT
  • ヤリスクロス GR SPORT

2023年に新たに追加されたハイブリッド車は、クラウンとクラウンスポーツです。

ハイブリッド車を購入したい人は、自分の購入した車種にハイブリッドモデルがあるかを確認してみましょう。

トヨタの人気ハイブリッド車5選の特徴を徹底解説

ここからは、ハイブリッドシステム搭載車の中から、特に人気の高い以下の5車を解説します。

  • アクア
  • アルファード
  • プリウス
  • ハリアー
  • ライズ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

アクア

アクア

アクアは初心者から高齢の方まで、運転しやすいクルマということが魅力のクルマ。
コンパクトなサイズ感で、曲がる際に内輪差を気にする必要がないことや、狭い駐車場でも比較的駐車がしやすい点が運転のしやすさとして評価されています。

【アクアのハイブリッド車の基本スペック】

全長(mm) 4,050〜4,095
全幅(mm) 1,695
全高(mm) 1,485〜1,505
室内長(mm) 1,830
室内幅(mm) 1,425
室内高(mm) 1,190
燃費性能(WLTCモード)(km/L) 29.3〜35.8
新車価格(税込) 1,997,000〜2,598,000円

引用:[トヨタ自動車]

そして何といっても、注目すべきはその燃費性能。
アクア(ハイブリッド)の燃費消費率は、WLTCモードで29.3km/L〜35.8km/Lと、燃費性能もトップレベルです。

最新の安全性能を装備しているため、事故のリスクを軽減することも可能。
アクアの安全性能については、「トヨタアクアの安全性能を一つ一つ徹底解説!」でもご紹介しています。

また、アクアは、コンパクトな見た目とは思えないほど荷物を積み込めます
ゴルフバックなど大きい荷物を積み込む際は、リアシートを倒すことで荷室を広く活用でき、前席を圧迫することがありません。

さらに、大人2人子ども2人であれば、車内空間も広く使用できることからファミリーカーとしても人気

カラーバリエーション豊富なクルマなので、車両を選びの段階から楽しんでアクアの装備を決められます。

アクアについて詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

アクアのバッテリーの寿命や交換費用は大体どれくらい?

アルファード

アルファード

アルファードの魅力の一つは「快適性」。

新型アルファードでは、特に後席の快適性が格段に向上しており、運転席・助手席に加えて、後席でも左右独立した温度設定が行えるフルオートエアコンを設定。
後席用のコンソール吹出し口が追加されたほか、左右のトリムにもリアヒーターの吹出し口を設け、足全体を包み込むように暖めることで、寒い季節も膝掛けいらずの空間を実現しました。

また、広々とした車内空間は大人数乗車することもでき、シートアレンジ次第では荷物を多く積み込むことも可能です。
荷室を広くしたい場合はサードシートを格納することでより広い荷室を作れるなど、使用用途に合わせて車内空間を調節できます。

【アルファードのハイブリッド車の基本スペック】

全長(mm) 4,995
全幅(mm) 1,850
全高(mm) 1,935
室内長(mm) 3,005
室内幅(mm) 1,660
室内高(mm) 1,360
燃費性能(WLTCモード)(km/L) 16.5〜17.7
新車価格(税込) 6,200,000〜8,720,000円

引用:[トヨタ自動車]

加えて、エクステリア・インテリアともに高級感あふれる洗練されたデザインで、家庭のみにとどまらず、ビジネスでの送迎用など、活用シーンも多いクルマです。

アルファード(ハイブリッド)の燃費消費率は、WLTCモードで16.5km/L〜17.7km/L
コンパクトカーと比較すると燃費性能は劣るものの、Lクラスのミニバンとしてはかなりの低燃費を実現しているといえるでしょう。

アルファードについて詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

アルファードの燃費情報を徹底まとめ!カタログ燃費・実燃費も紹介

プリウス

プリウス

プリウスも「経済性」が魅力のクルマです。

アクアよりは若干燃費性能の数値は劣るものの、ハイブリッドシステム搭載車の中でも燃費性能に優れており、ガソリン代の節約が可能です。
特に長距離走行をされる方は、経済面でのプリウスの魅力を最大限感じられること間違いありません。

【プリウスのハイブリッド車の基本スペック】

全長(mm) 4,600
全幅(mm) 1,780
全高(mm) 1,420〜1,430
室内長(mm) 1,840
室内幅(mm) 1,500
室内高(mm) 1,130
燃費性能(WLTCモード)(km/L) 26.7〜32.6
新車価格(税込) 3,200,000〜3,920,000円

引用:[トヨタ自動車]

燃費消費率は、ハイブリッドモデルで26.7km/L〜32.6km/L(※WLTCモード)です。

また、プリウスはハンドルの取り回しもしやすく、運転のしやすいクルマです。
曲がり道の多い街乗り走行でも、ストレスなく運転できるでしょう。

「クルマの維持費を抑えたい」や「運転のしやすいクルマに乗りたい」という方にピッタリです。

プリウスについて詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

【2024年最新】新型プリウスPHEVの新車価格や補助金、燃費や基本スペックまで徹底分析

 

ハリアー

ハリアー

ハリアーの魅力は、高級感溢れるデザイン性や乗り心地です。

長細いシャープなヘッドライトが特徴的なデザインで、フロントマスク中央のトヨタエンブレムまでキレイなラインとなっており、凛とした佇まいです。

リアのテールレンズも1本線が特徴的で、目を惹きつけるような見た目となっています。

【ハリアーのハイブリッド車の基本スペック】

全長(mm) 4,740
全幅(mm) 1,855
全高(mm) 1,660
室内長(mm) 1,880
室内幅(mm) 1,520
室内高(mm) 1,215
燃費性能(WLTCモード)(km/L) 21.6〜22.3
新車価格(税込) 4,119,000〜5,148,000円

引用:[トヨタ自動車]

ハリアーは年代問わず人気を集めているSUVで、見た目だけでなく乗り心地にも優れています。
特に走行時の安定性が高く、街乗りでも高速道路でもハンドル操作がしやすい車です。

ハリアー(ハイブリッド)の燃費消費率は、WLTCモードで21.6km/L〜22.3km/L

SUVの中でも、高級感のある車が欲しい人はぜひ検討してみてください。

ハリアーについて詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

ハリアーのバッテリーの寿命や交換費用は大体どれくらい?

 

ライズ

ライズ

ライズの魅力は、SUVながらコンパクト設計となっており、気軽に乗れるクルマということです。
SUVなので大きいクルマというイメージを持つ方もいると思いますが、実は5ナンバーサイズ

「ちょっとそこのコンビニまで行きたい」というときにも気軽に乗れるサイズ感です。

【ライズのハイブリッド車の基本スペック】

全長(mm) 3,995
全幅(mm) 1,695
全高(mm) 1,620
室内長(mm) 1,955
室内幅(mm) 1,420
室内高(mm) 1,250
燃費性能(WLTCモード)(km/L) 28.0
新車価格(税込) 2,173,000〜2,338,000円

引用:[トヨタ自動車]

コンパクトでもSUVなので、デコボコしている道路の走破性もよく、アウトドアレジャーにも適しています。
荷室も広く確保でき、キャンプが趣味という方も便利に利用できます。

ライズ(ハイブリッド)の燃費消費率は、WLTCモードで28.0km/L
コンパクトな分、同じSUVにラインアップされるハリアーよりも高い燃費性能を有します。

ライズについて詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

ライズのハイブリッド車の値段は?新車・中古車価格から納期、車の魅力まで詳しく解説

トヨタのハイブリッドシステムTHSとは?歴史も解説

ここからはハイブリッドシステムとは何かを説明します。

ハイブリッドシステムとは、異種のものを組み合わせて作られた仕組みのことを指します。

クルマに置き換えると、燃料(ガソリン)と電気(モーター)を組み合わせてクルマを動かす仕組みのこと。

ハイブリッドシステムは、自動車メーカーごとで仕組みが異なります

ハイブリッドシステムでは、モーターで走行したり、モーターがエンジン補助を行ったりするため、電気を蓄えるために大きなバッテリーが必要です。
そのため、ハイブリッド車には大きなメインバッテリーと一般的なサイズの補機バッテリーの2つが搭載されています。

メインバッテリーと補機バッテリーの役割は以下の通りです。

  • メインバッテリー:モーターを駆動させる役割
  • 補機バッテリー:ハイブリッドシステム起動など駆動以外の装置に電力を供給する役割

2種類のバッテリーが正常に働くことで、ハイブリッド車として機能します。

メインバッテリーに使用される電池の種類は、主に下記の2種類です。

  • リチウムイオン電池
  • ニッケル水素電池
ニッケル水素電池 リチウムイオン電池
バッテリーサイズ 重くて大きい 軽くて小さい
動作温度 低温に強い 低温に弱い
充放電時間 遅い 早い
価格 安い 高い

それぞれの電池の特徴についてご紹介します。

 

ニッケル水素電池|安いけど重い

ニッケル水素電池の特徴は以下の通りです。

  • バッテリーサイズ:重くて大きい
  • 動作温度:低温に強い
  • 充放電時間:遅い
  • 価格:安い

ニッケル水素電池は、バッテリーサイズが大きくて重いため、車両重量の軽いコンパクトな車両に取り付けられています。
また、低温に強いバッテリーなので雪国で使用されることを想定されたクルマにも採用されます。
安価に搭載できるため、車両コストも抑えられます。

トヨタ車でニッケル水素電池が使用されている代表的な車種は以下の通りです。

  • アクア
  • プリウス(30型)
  • シエンタ など

 

リチウムイオン電池|軽いけど高い

リチウムイオン電池の特徴は以下の通りです。

  • バッテリーサイズ:軽くて小さい
  • 動作温度:低温に弱い
  • 充放電時間:早い
  • 価格:高い

リチウムイオン電池は、軽くて小さいうえにモーター出力を上げられる特徴があります。
そのため、モーターのみで走行できる時間が長いことや充電速度が早いというメリットがあります。

トヨタ車でリチウムイオン電池が使用されている代表的な車種は以下の通りです。

  • プリウス
  • ハリアー
  • ヤリス など

近年はリチウムイオン電池を採用しているケースが多くなってきています。

 

トヨタのハイブリッドシステムTHSとは?

トヨタのハイブリッドシステムTHSとは、世界初の量産型ハイブリッドシステムです。
1997年10月トヨタのハイブリッドシステムTHSは、世界初の量産型ハイブリッド車として、初代プリウスに搭載されました。

従来のシリーズ式パラレル式(※)という仕組みとは異なり、トヨタ独自で開発したハイブリッドシステムで特許を無償で公開しています。

※シリーズ式とパラレル式
シリーズ式は、エンジンで発電した電力をバッテリーに貯め、その電力でモーターを駆動させ走行するシステム。対してパラレル式は、モーターは走行のサポートとしてのみ使用され、エンジン主体で走行を行うシステム。

無償で公開しているのにもかかわらず、他社が同じ仕組みでハイブリッドシステムを製造しない一つの理由として、高度な技術が使用されているからです。
効率よくクルマを動かし、バッテリーを充電するという仕組みに優れており、ハイブリッドシステムとして最高傑作といっても過言ではありません。

 

トヨタのハイブリッドシステムの歴史を解説

トヨタのハイブリッドシステムの歴史は20年以上前に遡ります。
第1世代から始まり、2023年6月現在では第5世代まで進化したハイブリッドシステムTHS。

ここからは第1世代から第5世代までのTHSを紹介します。

ここからは第1世代から第5世代までのTHSの特徴を見ていきましょう。

トヨタのハイブリッドシステムの歴史
  • 第1世代|エンジンとモーターの組み合わせ
  • 第2世代|モーターのみで走行できるEVモードを開発
  • 第3世代|ハイブリッドシステムの軽量化・低コスト化に成功
  • 第4世代|ハイブリッド性能の燃費性能がアップ
  • 第5世代|より快適なハイブリッドシステムの提供

それぞれ詳しく解説します。

第1世代|エンジンとモーターの組み合わせ

トヨタのハイブリッドシステムTHS第1世代は1997年に遡ります。
初代プリウスにTHSが初めて搭載され、当時は1.5リッター直4エンジンに最高出力44psのモーターを組み合わせたシステムでした。

当時はトヨタが世界初の量産型ハイブリッドシステムをプリウスに搭載したと世界的に注目を集めました。

 

第2世代|モーターのみで走行できるEVモードを開発

2003年に発売された2代目プリウスに搭載されているハイブリッドシステムがTHSの第2世代です。
この頃のTHSから「ハイブリッド・シナジー・ドライブ」を掲げ、「THS Ⅱ」という名称で発表されました。

第2世代のハイブリッドシステムは時速55km以下に限りエンジンを停止してモーターのみで走行できるEVモードが追加されています。
エンジンを停止しても走行できることから、燃費を大幅に向上させることに成功しました。

四輪駆動車にもハイブリッドシステムが対応できるよう、後輪にモーターを追加した「E-Four」が開発され、ハリアーなどのSUVにも搭載されました。

 

第3世代|ハイブリッドシステムの軽量化・低コスト化に成功

2009年に発売された3代目プリウスと共に発表された第3世代の「THS Ⅱ」
全体の9割以上が新開発されたハイブリッドシステムは、リダクション機構付きで軽量化や低コスト化に成功しています。
※リダクション機構とは、モーターの回転速度を減速させる歯車のこと

モーターの回転速度を減速させることで、回転力が大きくなりパワーのあるシステムになったといえます。

第3世代のハイブリッドシステムは高性能なことから、第4世代が登場した後も搭載車両のラインアップが増えています。

 

第4世代|ハイブリッド性能の燃費性能がアップ

4代目プリウスが登場した2015年から第4世代の「THS Ⅱ」が搭載されました。
第4世代になっても「THS Ⅱ」という名称はそのまま引き継がれています。
システムの細かい部分で改良を重ねており、2WDはJC08モードで37.2km/Lを達成させ、3代目プリウスよりも低燃費を実現しました。

また、第3世代のリダクション機構をさらに小型化しており、高出力を可能にしていることから、EV走行時に110km/hで走行できます。
ハイブリッドシステムの性能が大幅に向上しているのが、第4世代の特徴です。

 

第5世代|より快適なハイブリッドシステムの提供

2022年1月ノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジに合わせて「THS Ⅱ」も第5世代へと進化しました。
ハイブリッドシステムの名称も「トヨタシリーズパラレルハイブリッド」と大幅に変更されています。

また、従来の音である「キーン」という高周波音の原因も改善されて、より快適に乗れるハイブリッドシステムへと進化しました。

このように、長い歴史の中でハイブリッドシステムTHSが進化し続けたことで、トヨタではさまざまな高燃費のクルマが登場しました。
トヨタの高燃費のクルマについては、「最新版トヨタ燃費ランキングTop10 燃費向上のコツも紹介」でも詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてくださいね。

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トヨタのハイブリッドシステムの仕組みを解説!

ハイブリッドシステム

トヨタのハイブリッドシステムはプラネタリーギア(遊星ギア)を用いて、エンジンと2つのモーターを連結させています。

そのため、状況に応じて以下3つの走行方法を可能にしています。

  • モータのみの走行
  • モーターとエンジンを合わせた走行
  • エンジンのみの走行

トヨタのハイブリッドシステムは、クルマの状況に応じた最適な方法で走行するので、燃費が向上しやすい仕組みとなっています。
具体的にどのような仕組みになっているのかを詳しく解説します。

 

モーターとエンジンの仕組み

トヨタのハイブリッドシステムはエンジンとモーターを、それぞれ得意なシーンで活用しています。

エンジンの特徴は、多くのパワーを必要とする止まっている状態からの走り出しは苦手ですが、一定の速度が出た後の走行は得意としていることです。
対してモーターの特徴は、速度を出す走り方は苦手ですが、スムーズな走り出しを得意としていることです。

エンジンとモーターの得意なところを合わせ、走り出しの動力はモーターを使用し、一定の速度を超えたらエンジンに切り替えます。
この走り方が最も効率的で燃費を向上させられます。

そして、この効率的な走り方が可能なのがトヨタのハイブリッドシステムです。
エンジンが動いてなくてもクルマを動かせるほどの動力が作れるモーターを使用しているので、それぞれの強みを活かした仕組みが構築できたのです。

 

メインバッテリーの充電の仕組み

では、高性能なモーターを使用するためのメインバッテリーの充電はどのようにされているのでしょうか。

基本的にはエンジンでの走行時にクルマ側で発電し、メインバッテリーへ充電を行う仕組みです。
そのため、メインバッテリーの充電が少ないときは、止まっているときや走り出しのときでも、エンジンを動かすことになります。

もう一つの充電方法として、回生ブレーキという仕組みが使われています。
回生ブレーキとは、クルマが減速するときに余った力を充電というエネルギーに変換するシステムのことです。

例えば、100の力でブレーキをかけて実際は70の力でクルマを停車できた場合、一般的なガソリン車であれば、30の力は損失しますが、回生ブレーキなら30の力をメインバッテリーの充電に充てられます。

トヨタのハイブリッドシステムの充電は、すべてクルマ側で自己完結できる仕組みとなっており、ドライバーに余分な手間が発生しません。

トヨタのハイブリッドシステムに関するよくある質問

ここからはトヨタのハイブリッドシステムに関するよくある質問に回答します。

トヨタのハイブリッドシステムに関するよくある質問
  • トヨタのハイブリッド車の寿命は何年くらい?
  • ハイブリッド車のバッテリー交換には費用がかかる?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

トヨタのハイブリッド車の寿命は何年くらい?

トヨタのハイブリッド車に関わらず、ハイブリッド車の寿命は生産から10年ほどといわれています。

交換後は走行距離が10万キロを目安に交換を推奨しています。

バッテリーは交換する場合に費用が発生することもあるため、交換のタイミングで車を買い替える人も多いそう。

ハイブリッド車を購入する場合は何年くらい乗るか、中古車を購入する場合はバッテリーの交換時期がどのくらいかを確認しておきましょう。

ハイブリッド車のバッテリー交換には費用がかかる?

ハイブリッドバッテリーの交換は、不具合が原因での交換でない場合は費用が発生します。

費用の相場は車種やグレードによって異なりますが、20万円ほどかかります。

注意すべき点は、中古車のハイブリッド車を購入する場合です。

中古車のハイブリッド車を購入する場合は、バッテリー交換のために自分で部品業車を探す必要があるため、手間がかかってしまうことも。

中古車でハイブリッド車の購入を検討している場合は、ハイブリッドバッテリーの交換時期を踏まえて比較するのがおすすめです。

まとめ

トヨタのハイブリッドシステムTHSは、世界で初めての量産型ハイブリッドシステムとして注目を集めました。

1997年から始まり2023年6月現在で第5世代となるほど、改良を重ねてきたハイブリッドシステムです。
モーターとエンジンの得意なところを活かす仕組みで、効率的に低燃費を実現しています。

トヨタにはハイブリッドシステム搭載車が22車種ラインアップ。
優秀な仕組みである、トヨタのハイブリッドシステム搭載車が気になるという方は、クルマの使用用途やサイズ感から最適な車種を選んでみてくださいね。

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