カローラフィールダーは、トヨタ自動車が販売するステーションワゴン車です。
2000年から発売が開始され、現在までに11世代に渡ってモデルチェンジが行われています。
カローラフィールダーがこれほど長く愛されている車である理由のひとつは「安さ」です。
同スペックの車と比較しても安い価格を実現できているカローラフィールダーにはどんな安さの秘密があるのでしょうか。
今回はカローラフィールダーについて、安い価格を実現できる理由やグレード別のスペックの比較、新車、中古車価格を紹介します。
カローラフィールダーの購入を検討している人はぜひ参考にしてください。 中古車をさらにおトクに買うならモビリコ！
目次
カローラフィールダーとは｜トヨタの歴史を支える車
カローラフィールダーは、トヨタ自動車が2000年8月に発売を開始した5ナンバーサイズのステーションワゴンです。
発売から何度もモデルチェンジが行われ、2023年現在までに11代目が販売されています。
しかし、2019年にはカローラフィールダーの12代目フルモデルチェンジとしてカローラ ツーリングが発売。
12代目のフルモデルチェンジではカローラフィールダーはカローラツーリングへと名前を変更させています。
新型が出たにもかかわらず、依然として従来型として販売がされているカローラフィールダーは圧倒的な安さが魅力です。
カローラフィールダーが従来型も継続的に販売している理由とは？
カローラフィールダーは、12代目となるカローラツーリングが発売された後も継続的に販売されています。
通常であれば、フルモデルチェンジをしたことで11代目のカローラフィールダーは販売が停止されるはず。
依然として販売される理由には、「5ナンバーモデルの需要の高さ」が挙げられます。
カローラフィールダーは5ナンバーサイズのステーションワゴンとして発売されましたが、12代目となるカローラツーリングは3ナンバーサイズのモデルに変更されています。
5ナンバーモデルは3ナンバーと比べて自動車税が安い点から、法人利用の需要が高いです。
社用車として利用されることの多いカローラフィールダーは、「5ナンバーサイズにこだわる顧客」のために販売されています。
カローラフィールダーが安い5つの理由
カローラフィールダーは、同じ5ナンバーの車と比較しても安いという特徴があります。
ここからはカローラフィールダーが安く販売できている5つの理由を紹介します。
- カローラフィールダーが安い5つの理由
-
- すでに新型が発売されているから
- 前世代からデザインの変更点が少ないから
- 供給量が多いから
- 中古車需要が高まっているから
- トヨタ自動車の安定した生産力と信頼性があるから
それぞれ詳しくみていきましょう。
すでに新型が発売されているから
先述したとおり、カローラフィールダーは11代モデル。
12代目のカローラツーリングは、新型としてすでに発売されています。
つまりカローラフィールダーは1世代古いモデルということ。
新型が発売されれば、機能や装備がフルモデルチェンジされて価格が上がりますが、カローラフィールダーは旧型モデルにあたります。
そのため12代目のカローラツーリングと比べて価格が安くなります。
前世代からデザインの変更点が少ないから
現在発売されているカローラフィールダーは11世代目です。
カローラフィールダーは11世代目の前である10世代目と変更点がほとんどありません。
変更点が少なければ生産ラインの大幅な変更がないため、価格の変動が少なく済みます。
前世代からの変更点の少なさも、カローラフィールダーの安さの理由のひとつといえるでしょう。
供給量が多いから
カローラフィールダーは供給量が多い点が特徴です。
カローラフィールダーをはじめとするトヨタの「カローラシリーズ」は全世界で3,000万台の販売台数を達成しています。
その販売台数は、ギネス世界記録にも登録されるほど。
日本だけでなく世界各国で需要が高く、その需要に合わせて供給するトヨタの生産台数が安定しているため、安い値段で提供できています。
トヨタの企業力があるからこそ実現できている低価格だと考えられます。
中古車需要が高まっているから
カローラフィールダーは供給量が安定している背景から、新車・中古車ともに需要が高いです。
日本においてカローラフィールダーは、社用車として利用する人が多い車種です。
なぜなら5ナンバーの車は、3ナンバーの車と比べて自動車税が安いため。
社用車として利用する場合は安い車を選ぶ傾向があるため、カローラフィールダーは企業からの需要が安定しています。
中古車をまとめて購入して社用車として活用する企業、もしくは社用車を売りに出す企業がいることから、中古車需要も高く人気のある車種です。
需要が安定しているからこそ、値上げの必要がなくなり安い価格で販売できているといえるでしょう。
トヨタ自動車の安定した生産力と信頼性があるから
カローラフィールダーの安さは、トヨタ自動車の安定した生産力と信頼性に支えられています。
ギネス記録に乗るほどの生産台数を誇るカローラフィールダーは、トヨタ自動車が販売する別の車種と共通の部品を多く利用しています。
つまり、修理が必要な場合の部品供給が容易であるということ。
修理費用を抑えられる点は、世界中でカローラフィールダーの需要が高い理由です。
またトヨタが長年モデルチェンジを繰り返した歴史ある車、という点からも世界に認められた車といえるでしょう。
カローラフィールダーはトヨタの信頼、生産力によって支えられた車のひとつと考えられます。
2023年現在のカローラフィールダーの新車価格
ここからは2023年現在のカローラフィールダーの販売グレードや基本スペック、新車価格についてみていきましょう。
カローラフィールダーのグレードや基本スペック
2023年5月時点で、トヨタ自動車で販売されているカローラフィールダーのグレードはEXモデルのみです。
ガソリン車、ハイブリッド車が発売されており、ガソリン車にはMTモデルとCVTモデルの2タイプ、さらにCVTモデルには2DWと4WDがあります。
それぞれの基本スペックは以下のとおりです。
| ハイブリッド車 | ガソリン車 | |||
| 駆動 | 2WD | 2WD | 2WD | 4WD |
| 変速 | 電気式無段階変速 | CVT | M/T | CVT |
| 全長 | 4,400 | |||
| 全幅 | 1,695 | |||
| 全高 | 1,475 | 1,500 | ||
| ホイールベース | 2,600 | |||
| WTLCモード燃費消費量（km/L） | 27.8 | 19.8 | 17.2 | 15.6 |
| 最高出力（kw[PS]/r.p.m.） | 54[74]/4,800 | 138[14.1]/4,400 | 76[103]/6,000 | |
| 最大トルク（N.m[kgf・m]/r.p.m.） | 111[11.3]/3,600〜4,400 | 136[13.9]/4,400 | 138[14.1]/4,400 | 132[13.5]/4,400 |
引用：[トヨタ自動車]
どのモデルも見た目の特徴はほとんどなく、燃費や最高出力に違いが見られます。
ガソリン車・ハイブリッド車の新車価格一覧
カローラフィールダーは、安いという理由は分かりました。
実際の価格はいくらなのでしょうか。
ここではカローラフィールダーの各モデルの価格を比較します。
| ハイブリッド車 | ガソリン車 | |||
| 駆動 | 2WD | 2WD | 2WD | 4WD |
| 変速 | 電気式無段階変速 | CVT | M/T | CVT |
| 価格 | 2,330,400円 | 1,878,300円 | 1,758,400円 | 1,758,400円 |
引用：[トヨタ自動車]
カローラフィールダーの安さを把握するべく、次のモデルであるカローラツーリングの価格と比較しました。
それぞれの価格の違いは以下のとおりです。
| カローラフィールダー | カローラツーリング | |
| ガソリン車 | ガソリン車 | |
| 駆動 | 2WD | 2WD |
| 変速 | CVT | CVT |
| 価格 | 1,878,300円 | 2,070,000円 |
引用：[トヨタ自動車],[トヨタ自動車カローラツーリング]
ガソリン車のエントリーモデルを比較すると、20万円近くの違いがあります。
2023年現在のカローラフィールダーの中古価格
カローラフィールダーは中古車需要が高いのも特徴のひとつです。
ここでは、2023年5月現在のカローラフィールダーの中古相場を比較しました。
| 中古車サイト名 | 平均価格 | 中古価格帯 |
| カーセンサー | 115.7万円 | 39.8万円～249.9 万円 |
| グーネット | 110.8万円 | 9.8～234万円 |
（2023年5月28日現在）
参考：[カーセンサー],[グーネット]
モビリコ内では30台のカローラフィールダーの中古車が現在販売中です。
複数のサイトを比較しても、中古車の平均価格は110万円前後という結果になりました。
中古車を比較するには、価格だけでなく車の走行距離や修理歴、保険付帯などの条件も細かく確認しておきましょう。
まとめ
今回はカローラフィールダーについて、考えられる安さの理由やスペックの比較、新車と中古車の価格を紹介しました。
カローラフィールダーは新モデルであるカローラツーリングが発売されたにもかかわらず、5ナンバー車の需要に対応するため、従来型として継続して販売されています。
安定した供給量や、需要の高さ、トヨタの信用力などさまざまな理由から安い値段で販売が可能になっています。
カローラフィールダーは中古車市場でも安定した需要と供給のバランスが整っており、購入を検討する人は中古車から探してみるのもおすすめです。
中古車のカローラフィールダーを購入する際は、値段の比較だけでなく購入にかかるすべての費用の見積もりや状態の比較をできるだけ細かく行いましょう。
本記事がカローラフィールダーの購入に役立てば幸いです。
中古車をさらにおトクに買うならモビリコ！