トヨタの代表車というだけでなく、国の代表車として歴史を作ってきたクラウンという車があります。「王冠」のエンブレムは長きに渡って国民の憧れの的となっていることでしょう。

2022年9月に16代目となる新型クラウンが発売されていますが、先代のクラウンは果たしてどのような車になっているか詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、そんなトヨタ・クラウンの歴代の魅力を余すところなく解説します。後半では中古車として販売されている先代クラウンの賢い買い方にも触れているので、ぜひ読んでみてください。

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目次

クラウンってどんな車?

クラウンは、トヨタ自動車によって開発・販売されてきた純国産高級セダンです。初代クラウンが販売されたのは1995年、何と今から67年も前になるので驚きでしょう。

最初は海外からの協力を得て車を製造していた日本の自動車産業ですが、純粋に日本人が作った車として初めて発表されたのがクラウンです。クラウンは時代のニーズと共に進化を遂げ、正統派高級セダンとしてトップの地位を確立しました。

16代に渡ってフルモデルチェンジを繰り返してきたクラウンですが、転換期となったのは12代目の2003年に発売されたゼロ・クラウンです。高級感のあるルックスだけでなく、先進技術を取り入れて走行性や安全性能、更なるユーザビリティを向上させました。

2000年以降のクラウンは、ハイブリッド化を推進しているのが特徴でしょう。最新型となる16代目クラウンは、先代からは考えられない近代的なボディを身にまとい、時代に相応しくスマートフォンとの連携機能なども取り入れた国際車となっています。

歴代クラウンの魅力

クラウンの歴史は1995年の初代から始まり、2022年現在まで67年間続いています。歴代クラウンの歩みを詳しく解説しているので、ぜひ歴史を感じながら読んでみてください。

自分好みのクラウンを見つけるつもりで読むのがおすすめです。

初代トヨペット・クラウン(RS型:1955〜1962年)の魅力

初代トヨペット・クラウンは、1955年にトヨタ自動車によって販売されました。戦後の高度経済成長期の中、日本車は海外の力を借りて製造されていましたが、日本初の「純国産車」として生産されたのが初代クラウンです。

エンジンは直列4気筒OHV(オーバーヘッドバルブ)仕様のものを使用し、当時の最高速度は時速100kmを記録しています。ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションや
コラムシフトの3速マニュアルミッションを採用し、本格的な乗用車として世界にその名をアピールしました。

耐久性テストとしてロンドン〜東京間の5万キロドライブを行い、見事に完走しています。日本の交通事情に合った乗り心地や後部座席に乗り降りしやすい「観音開き」式のドアなどトヨタ独自の技術を開花させた初代クラウンは、国民の憧れの的となる高級車でした。

2代目トヨペット・クラウン(S40系:1962〜1967年)の魅力

2代目クラウンは、1962年に発売されました。当時は高度経済成長期の最中にあり、東京オリンピックを目前に控えた時期でもありました。そんな中、2代目クラウンは国を代表する高級セダンとしてのイメージを定着させるべく登場したのです。

全長は初代クラウンよりも200mm、ホイールベースは160mm延長しており、全高は70mm低くなっています。全長や幅を取り、車高を低めに抑えるデザインは「X型フレーム」と呼ばれ、クラウンが高級車としての位置を占めるきっかけとなりました。

1964に販売された「クラウン・エイト」にはV型8気筒OHV2.6Lエンジンも搭載され、従来のクラウンよりも更にパワフルな走りを見せるようになりました。2代目からフロントグリルに王冠マークが施され、11代目クラウンまで継承されることとなります。

3代目トヨペット・クラウン(S50系:1967〜1971年)の魅力

3代目クラウンは、1967年に「白いクラウン」というキャッチコピーのもと登場しました。高速道路や長距離運転でも快適な乗り心地を維持できるようにしたのが特徴です。

2代目までのクラウンはタクシーや法人向けの「黒セダン」である印象が人々の中に浸透していました。そこで、個人オーナーにも門戸が開かれるよう「白いクラウン」というキャッチコピーを掲げたのです。

外装は「日本の美」を追求しており、バンパーやリアバンパーはストレートを基調とした一般に受け入れられやすい自然な見た目をしています。内部構造としては2代目で採用していた「X型フレーム」を廃止し「ペリメーターフレーム」を採用しました。

エンジンは直列6気筒SOHC仕様へと変わり、最大125馬力と力強い走りを実現しました。3代目クラウンで採用された直列6気筒エンジンは、クラウンの歴史の中でも長きにわたって採用されることになります。

3代目から「トヨタの売り」の1つでもある安全対策に本腰を入れ、アメリカが制定している自動車安全基準20項目のうち19項目をクリアしました。現在の安全システムである「トヨタ・セーフティセンス」の先駆けとなったと考えることもできるでしょう。

4代目クラウン(S60系/S70系:1971〜1974年)の魅力

4代目クラウンは、1971年に販売開始されました。戦後から時が経ち日本経済が更に成長する中、自動車業界の競争が激化していた時代の車といえるでしょう。

4代目からクラウンのブランド名はトヨペットではなくトヨタに変更されたのも特徴です。他社の車も性能が向上する中、トヨタはデザイン性を追求していく必要があると考え、スピンドルシェイプ(紡錘形)を採用しました。

斬新な見た目から「クジラクラウン」と呼ばれた4代目ですが、当時としては丸みを帯びたボディは保守派の購買層には受け入れられにくく、わずか4年でフルモデルチェンジを迎えます。

歴代クラウンの中では唯一、ライバル車の日産セドリック/グロリアに売り上げを追い抜かれてしまった車でもあります。しかし、現在の車は空力性能を意識した丸みを帯びたデザインのものが多く、時代が4代目クラウンに追いついていなかったという見方もできます。

5代目クラウン(S80系/S90系/S100系:1974〜1979年)の魅力

5代目クラウンは、1974年に販売開始されました。4代目では斬新な「スピンドルシェイプ」をデザインとして採用していましたが、5代目では従来の端正なスタイルへと回帰させ、官公庁や法人車としても人気を博しました。

斜め後方の視界を確保するための「オペラウィンドウ」が採用されたのは国産車としては初であり、海外の車を思わせるシックな外装となっています。

月間1万台を超える好調な販売を記録した5台目クラウンですが、時代背景としてはオイルショックによる環境規制が高まり、向かい風となっていたのです。しかし、時代にいち早く順応し、電子制御燃料噴射装置であるEFIの導入や、エンジンをシングルキャブ仕様のみにする配慮などを行なっています。

1975年から4年連続で、当時厳しかった排出ガス規制をクリアしており、見た目や走行性能だけでなく環境にも配慮した車として注目を集めました。

6代目クラウン(S110系:1979〜1983年)の魅力

6代目クラウンは、1979年に販売開始されました。5代目クラウンのベーシックな外装を継承しつつ、フロントグリルにはメッキを多用しており、高級感が増したのが特徴といえるでしょう。

4ドアセダン、2ドア/4ドアのハードトップ、ステーションワゴンと複数のモデルを展開しており、選択肢が増えたのも6代目の特徴です。6代目クラウンは、5代目からの正統派フルモデルチェンジと位置付けることができます。

機能面もさらに充実し、デジタル表示の電子チューナーラジオ、録音機能付きカセットステレオの導入を通して快適なドライブを後押しします。6代目クラウンから、なんとクルーズコンピュータが採用され、消費燃料量や目的地の到着予想時刻などを表示してくれるシステムも追加されました。

エンジンは6種類用意しており、最上級は2,759cc5M-EU型直列6気筒SOHC(2,759cc)となっています。最高出力145ps/5,000rpm、最大トルク23.5kgm/4,000rpmと爽快な走りを見せるでしょう。電子制御燃料噴射装置(EFI)を導入しているため、排出ガスも可能な限り抑えられています。

7代目クラウン(S120系:1983〜1987年)の魅力

7代目クラウンは、1983年に販売開始されました。当時はバブル期に突入する最中にあり、街のサラリーマンたちは「いつかはクラウン」というキャッチフレーズに感化されたことでしょう。

外装はボンネットとウエストラインを低く抑えており、ウエッジの効いたシェイプが躍動感を生み出します。フロントグリルにはパルテノン調の格子グリルが採用され、キャッチフレーズに相応しい「特別感」を演出していました。

7代目クラウンのボディは全体的に角張っており、シェイプな見た目でありながら堂々とした存在感を併せ持っています。ボディの特性は見た目だけでなく空力性能の強化にも貢献しており、空気抵抗係数は当時のセダンの中ではトップクラスのCd=0.37を記録しました。

競合メーカーがV型6気筒エンジンを積極的に採用する中、クラウンは直列6気筒エンジンを独自に進化させていき、不動のポジションを築き上げました。パワーユニットとしては、排気量3,000cc、最高出力190馬力までエンジンパワーを向上させ、走りのセダンとしての魅力もトップクラスであったといえるでしょう。

7代目クラウンでは他メーカーとの競合を避けるために2ドアハードトップを廃止し、4ドアハードトップ、ステーションワゴンなどのモデルをラインナップしています。主力商品はセダンでしたが、車種の選択肢が増えたのも特徴といえるでしょう。

8代目クラウン(S130系:1987〜1991年)の魅力

8代目クラウンは、バブル景気の中にあった1987年に昭和最後のモデルとして販売開始されました。1987年はトヨタが創業50周年の節目を迎える年であり、代表的な車であるクラウンに余すところなく力を注いだのはいうまでもないでしょう。

外装は7代目の流れを継承しており、シェイプでありながら上質感のあるデザインを採用しています。見た目は紳士的であるものの、中身はこれまで以上にパワフルになっており、1989年のマイナーチェンジ後に搭載された4,000ccV型8気筒エンジンは最高クラスの出力を記録しました。

3,000ccの大排気量モデル車が全幅が広がり、ハードトップ車が個人オーナーからの人気を集めたことから、従来の5ナンバーではなく3ナンバーへと変更しました。

「世界が認めるトップレベルの高級車」を開発コンセプトとして掲げていた8代目クラウンですが、外装やパワーユニットだけでなく、先進技術もトップレベルでした。中でも目を引いたのが、インストルメンタルパネルに取り付けられた「エレクトロマルチビジョン」です。

現代のカーナビと同様ナビゲーション機能を備えており、テレビの視聴や車の状態をチェックすることもできたのは驚きでしょう。初代では「初の純国産車」であったのが、8代目の頃には「世界トップクラス」となりました。

9代目クラウン(JZS130/140/UZS140系:1991〜1995年)の魅力

1991年、平成最初のフルモデルチェンジが行われ、9代目クラウンが販売開始されました。9代目の特徴として、好調な売れ行きを維持していた4ドアハードトップのみがモデルチェンジを行なったということが挙げられます。

4ドアハードトップ車は最上級モデルとして「マジェスタ」をリリースしました。「日本の正統プレステージサルーン」というキャッチコピーで世に送り出されたマジェスタですが、サスペンションはダブルウィッシュボーンのエアサスペンションを採用し、しなやかな乗り心地が話題となりました。

その頃海外では、レクサスブランドのLSシリーズが人気を呼んでいました。「クラウン・マジェスタ」はレクサスLSシリーズに迫るビッグサイズで展開し、上質で品のあるデザインが多くの日本人の心を揺さぶったのです。

高級感のあるインストルメンタルにはエレクトロマルチビションが取り付けられ、より快適なドライブを後押ししてくれる存在となりました。

マジェスタの登場は挑戦的な試みであったのに対し、もう1つのロイヤルシリーズでは先代からのペリメーターフレームを継承し、元来のデザインを指示するユーザー層の期待に応えました。車両は全体的に大きくなり、全幅1,750mm、全長4,800mmと、拡大しています。

10代目クラウン(S150系:1995〜1999年)の魅力

10代目クラウンは、1995年に販売開始しました。10代目クラウンではこれまでのシックなデザイン性は継承させつつも、全体的にボディサイズが大きくなったという特徴があります。車両重量を100kg以上軽くしているため、堂々とした車体を持ちながらも軽快な走りを実現したといえるでしょう。

マジェスタ・モデルは9代目からリリースされていますが、10代目で初のフルモデルチェンジを迎えます。外装はストレートを基調としたクラウンらしいフォーマルな佇まいをしており、リアコンビランプは初代クラウンを思い起こさせる縦型デザインを採用しました。

ロイヤル・モデルに関しては、9代目ではペリメーターフレームを継承していたものの、10代目からはフルモノコックボディに変更しました。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンを採用し、さらに安定した走りを追求します。

4ドアハードトップはホイールベースを50mm延長させ、より快適な居住空間を作り出したのも9代目の特徴です。デザインには元来のトラディショナルな色合いを継承しつつも、躍動感を感じさせます。

安全性への配慮にも積極的に取り組んでいます。挙動安全制御のVSCを導入するなど、国際水準に則った衝突安全ボディの開発に力を入れるようになったのも大きな特徴といえるでしょう。

11代目クラウン(S170系:1999〜2003年)の魅力

11代目クラウンは、21世紀への移行期となっていた1999年に販売開始されました。ドアにはフレームを施し、ハードトップ車ではなくなったという特徴があります。マジェスタシリーズはさらにに高級感を高めてクラウンシリーズからは離脱しました。そして、先代と同様、ロイヤルシリーズがクラウンの「エース」としての座を守ります。

11代目クラウンの特筆すべき点としては、新モデルとして「アスリート」が誕生したことが挙げられるでしょう。アスリートは若年層をターゲットに販売されたモデルで、エアロパーツや強化されたサスペンションを採用したスポーツモデルです。

アスリートのエンジンには280psを記録している「1JZ-GTE型2.5Lターボ」を採用しており、クラウンの中でもトップレベルのパワーを持つ車両となりました。特に、アスリートVに搭載されたエンジン「1JZ-GTE型ターボエンジン」は最高出力280馬力を記録し、高級車としての枠を超えたスピードとパワーを兼ね備えていたのです。

ロイヤル、マジェスタ両モデルともにドアのガラス部分がサッシュレス構造からサッシュ付きへと変更されているのも11代目クラウンの特徴でしょう。変更の理由は衝突安全性能を高めるためであり、衝突吸収ボディの追求や高強度キャビン「GOA」の採用など「安全のトヨタ」としての色合いも更に強めていきました。

12代目クラウン(S180系:2003〜2008年)の魅力

12代目クラウンは2003年に販売開始されました。通称「ゼロクラウン」と名付けられており、これまでの伝統を打ち破り、クラウンとしてゼロからの出発を掲げたのが12代目といわれています。

「静から躍動への変革」を開発コンセプトに掲げており、ボディも直線を基調とした作りから躍動感のある作りへと変更されているのが特徴だといえるでしょう。12代目からは後に初代マークXにも使用されることとなる「トヨタ・Nプラットフォーム」に変更しました。車体の芯の部分から軽量化を施し、走行性能の向上に成功しています。

クラウンのエンジンは「直列6気筒」が定番であったものの、12代目からは「V型6気筒DOHC」へと変更し時代の変化に順応しているのが分かるでしょう。5速AT、シーケンシャルシフト付きの6速ATのいずれかのトランスミッションを採用しており、走行性能も格段に上がっています。

ラインナップとしては、クラウンの中核であるロイヤルシリーズ、若年層をターゲットとしたアスリートシリーズを展開しています。上級モデルのマジェスタは1年後の2004年にフルモデルチェンジを行いました。

「ゼロクラウン」と称される12代目クラウンは、トヨタにとって再スタートを切る重要な節目となったのです。

13代目クラウン(S200系:2008〜2012年)の魅力

13代目クラウンは、2008年に販売開始されました。13代目は12代目からの「正統派フルモデルチェンジ」と考えられており、ユーザーからの評価の高かった12代目に手を加えた形となっています。

ロイヤリティシリーズはこれまで通りシックな見た目を基調としつつも、スポーティさも加えたようなデザインとなっているのが特徴でしょう。アスリートシリーズに関しては、よりスポーツモデルとしての色合いを濃くしています。

13代目クラウンで特質すべき点は、何と言ってもハイブリッドシステムの導入です。ロイヤル、アスリートの両シリーズにハイブリッドシステム「THS Ⅱ for FR」を装備し、
10・15モードでの走行燃費15.8km/Lを記録しました。

14代目クラウン( S210系:2012〜2018年)の魅力

ロングセラー車ということができます。先代までは、ロイヤル・アスリート・ハイブリッドとモデル構成が分かれていましたが、14代目では両モデルにハイブリッドが組みこまれる形となったのが特徴です。

外装に関しては、フロントグリルの形状を変更し、ロイヤルとアスリートの違いが一目で分かるよう工夫されています。パワートレインに関しては大幅な見直しが行われ、3,000ccエンジンを廃止し、2,500ccおよび3,500ccのV型6気筒仕様の2種類のみをラインナップすることになりました。

ハイブリッド車はエンジンを2.5L直列4気筒アトキンソンサイクルとダウングレードしました。しかし、トヨタ独自のハイブリッドシステムである「FR専用ハイブリッドシステム(THSⅡ)」を組み合わせ、3.0LV型6気筒エンジンとほぼ変わらないパワーを実現しました。実際にJC08モードでの燃費23.2km/Lを達成しています。

「新たな革新への挑戦」という開発コンセプトのもと、世界をリードする車として登場したのが14代目クラウンなのです。

15代目クラウン (S220系:2018〜2022年)の魅力

15代目クラウンは、2018年に販売開始されました。トヨタが車作りにおいて飛躍的な進化を遂げるためのシステムとして開発した「TNGA(Toyota New Global Architecture)」を取り入れたGA-Lプラットフォームを採用しているのが15代目の大きな特徴といえるでしょう。

外装は立体感のある形状へと変化しており、流れるような美しいボディは近代技術の結晶ともいえます。全長4,910mm・全幅1,800mm・全高1,455mm・ホイールベース2,920mmと、全長とホイールベースが先代よりも大幅に拡大され、居住空間の快適性を格段に高めました。

ドライバーと社会をつなげるサービスであるT-Connectを初めて導入しました。スマホアプリを通して目的地を設定できる「LINEマイカーアカウント」など先進的な技術も飛躍的に進化しています。

以上のような複数のパワーユニットをラインナップしました。走りへのこだわりだけでなく、低燃費による環境配慮も積極的に推進しているのが15代目の特徴です。

FR(後輪駆動)は15代目で終了し、16代目からはFF(前輪駆動)または4WDとなります。

16代目クラウン(SH35型:2022年〜)クラウンの魅力

2022年7月15日、千葉・幕張メッセで行われた新型車発表会にて、トヨタは新型「クラウン」を世界初公開し、9月1日より「クロスオーバ」モデルが発売開始となりました。発表会にて、豊田社長は「江戸幕府と同様に15代続いたクラウンにとって16代目となる新型は明治維新です」と述べ、聴衆の注目を集めました。

豊田社長の言葉の通り、16代目クラウンはこれまで伝統を受け継いできたクラウンとは思えないような近未来的なルックスをしており、セダンと流行りのSUVを融合させたモデルである「クロスオーバー」が新たにラインナップされています。

クロスオーバーの他にも、スポーティな走りが魅力の「スポーツ」や、フォーマルかつショーファーニーズにも適した「セダン」、そして上質で機能性を追求したSUV「エステート」が順次発表されるでしょう。

2022年9月1日より販売されているクロスオーバーモデルは計7グレードにより展開されています。

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歴代クラウンのスペック比較

全16代に渡るクラウンの変化を理解しやすいよう、1955年に発売された初代トヨペット・クラウン、2003年に発売された12代目クラウン、そして2022年に発売された最新の16代目クラウン(クロスオーバーモデル)のスペックをまとめます。

【1955年発売:初代トヨペットクラウンのスペック】

型式 RS型
エンジン型式 直列4気筒OHVエンジン
全長・全高・全幅 4,285mm・1,680mm・1,525mm
ホイールベース 2,530mm
駆動方式 FR(後輪駆動)

 

【2003年発売:12代目クラウン(ゼロクラウン)のスペック】

型式 TA-JZS171型
エンジン型式 水冷直列6気筒DOHC24バルブm
全長・全高・全幅 4,820mm・1,455mm・1,765mm
ホイールベース 2,780mm
駆動方式 FR(後輪駆動)

初代クラウンと12代目クラウンを比較すると、全長・全幅・ホイールベースともに12代目クラウンの方が一回り広くなっていることが分かるのではないでしょうか。車高は12代目クラウンが225mm低くなっており、走行安定性を高めています。

駆動方式は初代と12代目で変わらずFR(後輪駆動)を採用しており、12代になっても国内を代表するセダンとしての立ち位置を継承しています。

【2022年発売:16代目クラウン(クロスオーバーモデル)のスペック】

型式 6AA-AZSH35型
エンジン型式 直列4気筒2.5L 直噴エンジンD-4S+モーター(THSⅡ)
全長・全高・全幅 4,930mm・1,540・1,840mm
ホイールベース 2,850mm
駆動方式 4WD

12代目クラウンと新型である16代目クラウンを比較すると、全長・全高・全幅・ホイールベースすべてにおいて新型が圧倒しており、快適な居住空間を追求していることが見て取れます。

16代目よりクラウンは国内だけでなく、世界を見据えた車としての立ち位置になるため、世界標準に合わせていることも影響しているでしょう。

エンジンにはトヨタ・ハイブリッドシステム(THSⅡ)を搭載しており、ハイブリッドを全面に打ち出しています。16代目クラウンでは歴代で初めてFR(後輪駆動)を廃止し、クラウンも4WDもしくはFF(前輪駆動)の時代が始まったのです。

クラウンの賢い買い方

2022年9月1日に発売された新型の16代目クラウン(クロスオーバーモデル)は新車ですが、それ以前の15代目まではすべて中古車での入手となるでしょう。クラウンの魅力は歴代通してのものであり、過去に販売されていたトラディショナルなスタイルが逆にクールと感じる方も多いのではないでしょうか。

中古車市場においては店舗での購入に加えて個人売買が表に出てきている傾向にあります。これからクラウンの中古車を購入しようと考えている方には選択肢の1つとして個人売買を入れておくのがおすすめです。

個人売買とは

新しい中古車の購入方法として個人売買がおすすめです。まずは従来の中古車の購入方法についておさらいしておきましょう。

  • 中古車販売店
  • 正規ディーラーによる中古車販売

中古車販売店や正規ディーラーによる中古車販売を利用すれば、直接店員さんとコミュニケーションを取りながら購入へと進めるため安心感があります。

個人売買に関しては料金トラブルやメンテナンス性が気になるのではないでしょうか。近年は個人売買の仲介サービスが発展しているため、安心して個人売買で車を購入できる時代になりました。

個人売買をするならmobilicoがおすすめ

個人売買を仲介してくれるサービスを利用するなら、トヨタの正規ディーラーである横浜トヨペットが運営している「mobilico(モビリコ)」がおすすめです。mobilicoは車の個人売買をサポートしてくれるサービスで、現代人に合ったスマホ1台での買い物が可能です。

仲介手数料が大幅に削減され、消費税もかからない。それでいてメンテナンス性や料金トラブルの心配もないので、まさに「良いとこ取り」のサービスと言えるでしょう。サービス登録や売買成立までの手順も至ってシンプルで、ストレスなく自分好みの1台に出会えます。

とにかく安く車が手に入る

mobilicoは、車を売りたい個人と車を買いたい個人の間に立ち、安心して売買を成立させるためのサービスです。サービス手数料は、売買が成立した際に「売り手」にのみ発生します。

つまり、車を買う側にサービス手数料は発生せず、個人売買であるため消費税もかかりません。車の購入代金だけで済むため、相場よりも安く、好みの車が手に入りやすいといえるでしょう。

正規ディーラーが運営しているので安心

mobilicoはトヨタの正規ディーラーである横浜トヨペットが運営しているサービスです。つまり車販売のプロであるため、確実にメンテナンスが行き届いた状態で納車が可能です。特にmobilicoの点検は厳しく、定期点検をくぐり抜けた車両のみが登録車両となっています。

公式サイトには各車両の「ディーラー整備履歴」が表示されており、購入申請をする前に車のメンテナンス状況を確認できるのも嬉しいポイントです。オプションにより購入後の修理保証も付けられるので、安心感は更に増すでしょう。

シンプルな手順

mobilicoでは、名義変更や車両の授受など納車までの面倒な手続きを代行してくれます。買い手がやるべきことは最小限に抑えられており、郵送されてくる名義変更書類に必要事項を記入・必要書類を同封し、返送するだけで大丈夫です。

購入手順
    1、会員登録2、車を探す3、購入申請をする4、購入代金を振り込む5、名義変更書類を送る6、納車

上記のように至ってシンプルな手順を踏むだけで納車まで完結してしまうので、忙しいサラリーマンにもおすすめのサービスと言えるでしょう。

まとめ

今回の記事では、67年に渡って常に日本の自動車業界をリードし続けてきたトヨタ・クラウンの歴代の魅力について解説しました。「クラウン」は王冠を意味しますが、その名の通り人々にとって憧れの自動車でもあります。

2022年9月に新型となる16代目クラウンが発売されましたが、これを機に先代クラウンを見てみるのも良いでしょう。最後に紹介したmobilicoなら、手軽に好みの車両を見つけられるので、ぜひ無料会員登録をしてみてください。

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