2023年5月15日、トヨタ自動車のインドネシア法人が新型SUV「ヤリスクロス」を発表しました。

日本では2020年のマイナーチェンジ以降、大きな改良が行われていないヤリスクロスですが、インドネシアの発表を受けてマイナーチェンジの動きが予想されています。

今回はヤリスクロスのマイナーチェンジの情報やインドネシアで発表された仕様を確認し、現行型ヤリスクロスの基本スペックを紹介していきます。

ヤリスクロスの購入を検討している人や、マイナーチェンジの情報が気になる人は、ぜひ参考にしてください。

目次

ヤリスクロスとは|コンパクトSUVとして人気を誇る

ヤリスクロスは、2020年8月にトヨタ自動車が発売開始したコンパクトSUVです。

ヤリスクロスの魅力はコンパクトSUVという立ち位置で、小回りがしやすく街中でも運転がしやすい点や、手頃な価格帯です。

実際に2020年8月から2021年8月までの1年間で10万9,020台の発売実績を誇っており、人気の高さが実証されています。
引用:[東洋経済ONLINE]

SUVが欲しいけれど、値段が高くて手が届かないという人は、ヤリスクロスがおすすめです。

ここまで高い人気を誇るヤリスクロスは、販売スタートから今までフルモデルチェンジやマイネーチェンジなどの大きな改良が行われていません。

2021年5月10日に一部改良が行われましたが、改良ポイントはエクステリアの変更やハイブリッド車の追加などです。

発売から3年が経過することから、マイナーチェンジを期待する声もあるようです。

ヤリスクロスがマイナーチェンジを予定?

2023年7月現在、トヨタ自動車からのマイナーチェンジの正式発表はありません

しかし、ヤリスクロスではマイナーチェンジの前によく行われる、「生産停止・生産制限」の動きが見られます。

2023年6月27日時点での、ヤリスクロスの工場出荷時期の目処は下記のとおり。

詳しくは販売店にお問い合わせください
引用:[トヨタ自動車]

現行型のヤリスクロスの生産が一時制限されている状況を見ると、現在受注している製品を生産し終えた後はマイナーチェンジしたヤリスクロスの生産が開始されると予想できます。

マイナーチェンジの正確な時期に関する情報はありませんが、2024年の1月ごろではないかと噂されています。

日本のヤリスクロスのマイナーチェンジに関しては、トヨタ自動車からの正式な発表を待ちましょう。

ヤリスクロスのマイナーチェンジ内容は2023年5月発売のインドネシア仕様と同じなのか?

ここでは、インドネシアで発売されたヤリスクロスの情報を、もう少し深掘りしましょう。

2023年5月15日、トヨタ自動車のインドネシア法人は新型SUV「ヤリスクロス」を発表しました。

発表されたインドネシア仕様のヤリスクロスは、日本で販売されている現行型と比べてエクステリアが大幅に変更されています。

インドネシア仕様のヤリスクロスの注目ポイント
  • RAV4をイメージする力強い外観デザイン
  • ホイールベースが60mmプラスされ、車内での快適度がアップ
  • 内装の上質感を向上

日本仕様のヤリスクロスと比較して、ボディサイズもひと回り大きくなりました。

日本仕様 インドネシア仕様
全長(mm) 4,180 4,310
全幅 1,765 1,770
全高 1,590 1,615

引用:[トヨタ自動車],[cobby]

ボディのサイズアップやホイールベースの増加によって、インドネシア仕様のヤリスクロスはコンパクトSUVというより、SUVのスペックが備わっていると考えられます。

広々した車内空間を求める人や、長距離のドライブで利用する人におすすめの車といえるでしょう。

ヤリスクロスのマイナーチェンジの予約はいつから?

ヤリスクロスのマイナーチェンジの予約については、2023年7月時点では新しい情報が発表されていません。

なぜなら、マイナーチェンジが行われるかの発表がまだであるため。

上記の予想どおり2024年1月にマイナーチェンジが行われる場合は、事前にトヨタからの正式発表があり、その後予約が開始される流れです。

まずはトヨタ自動車からの情報を待ちましょう。

現行型のヤリスクロスのスペックを紹介

ここからは日本で販売されている、現行型ヤリスクロスの基本スペックを紹介します。

ヤリスクロスの基本スペック
  • 車体サイズ
  • 燃費性能
  • インテリアの特徴
  • エクステリアの特徴
  • 安全性能
  • 新車価格

それぞれ詳しくみていきましょう。

ヤリスクロスの基本スペック①車体サイズ

ヤリスクロスの車体サイズや室内寸法は以下のとおりです。

グレード X G Z Z”Adventure” GR SPORT
全長(mm) 4,180 4,200 4,185
全幅(mm) 1,765 1,765 1,765
全高(mm) 1,590 1,590 1,580
室内長(mm) 1,845 1,845 1,845
室内幅(mm) 1,430 1,430 1,430
室内高(mm) 1,205 1,205 1,205
最小回転半径(m) 5.3

引用:[トヨタ自動車]

ガソリン車・ハイブリッド車ともに同じ車体サイズです。

X・G・Zに関しては、外側のサイズや室内サイズともに同じで、Z”Adventure”とGR SPORTのグレードでは全長や全高にやや違いがあることが分かりました。

どのグレードに関しても最小回転半径は5.3mと、街中での運転での小回りのしやすさに差はないでしょう。

ヤリスクロスの基本スペック②燃費性能

ヤリスクロスの燃費性能は以下のとおりです。

【ガソリン車】

X G Z Z”Adventure” GR SPORT
WTLCモード

(km/L)

20.2 19.8 18.8 17.6
市街地モード(km/L) 15.3 15.0 14.4 13.3
郊外モード(km/L) 21.3 20.8 19.7 18.7
高速道路モード(km/L) 22.5 22.2 21.1 19.6

【ハイブリッド車】

X G Z Z”Adventure” GR SPORT
WTLCモード

(km/L)

30.8 30.2 27.8 25.0
市街地モード(km/L) 31.4 31.2 29.4 25.9
郊外モード(km/L) 33.5 33.0 29.9 26.1
高速道路モード(km/L) 29.0 28.2 26.1 23.9

引用:[トヨタ自動車]

ヤリスクロスの燃費性能で注目すべきポイントは、ハイブリッド車の燃費性能の高さ。

ヤリスクロスは、直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジンを使用した新世代のハイブリッドシステムを採用しており、世界トップレベルの低燃費を実現しています。

車の維持費を削減したい人にとって、ヤリスクロスのハイブリッド車は魅力的に感じるかもしれません。

ヤリスクロスの基本スペック③インテリアの特徴

ヤリスクロスのインテリアの魅力は以下のとおりです。

インテリアの魅力
  • シートアレンジのバリエーションが豊富
  • 390Lのラゲージスペースはアウトドアを楽しみたい人におすすめ
  • 多種多様な収納スペースを完備

インテリアの魅力としては、収納スペースの豊富さが挙げられます。

シートアレンジの仕方によっては、ラゲージスペースの広さを十分に活用して、自転車やサーフボード、ゴルフバッグなどを大量に収納できます。

運転時にも快適に過ごせるよう、全ての席の収納スペースが充実している点も魅力のひとつ。

車の中で快適に過ごせるように、さまざまな工夫がされていることが分かります。

ヤリスクロスの基本スペック④エクステリアの特徴

ヤリスクロスのエクステリアの魅力は以下のとおり。

エクステリアの魅力
  • シャープなヘッドライト
  • フロントグリルに設置した大型のダブルグリル
  • フロントからリアコンビネーションランプまでを一直線で結ぶ水平基調のライン

ヤリスクロスの見た目は、シンプルかつ力強いデザインが特徴です。

ヘッドライトはシャープにつり上がったようなデザインを採用し、高級感を出しています。

さらに、フロントグリルの大型ダブルグリルによって力強さを演出。

サイドまで細かなデザインを追求したことで、コンパクトSUVの中でもデザイン性の高いエクステリアを実現しています。

ヤリスクロスの基本スペック⑤安全性能

ヤリスクロスに搭載される安全性能は、下記のとおり。

安全性能に関する機能 概要
Toyota Safety Sense 車線の中央を走るようにハンドル操作をサポートするレーントレーシングアシスト

一定の車速を維持して走るクルーズコントロールなどの安全機能セット

ブラインドスポットモニター 隣車線後方からの接近車両を検知してドライバーに通知する

安全な車線変更をサポート

リヤクロストラフィックアラート 接近する車両を検知

必要によってブレーキ制御を行う

セカンダリーコリジョンブレーキ エアバッグの作動によるブレーキを制御システム

自動的に減速し、二次衝突による被害軽減を図る

引用:[トヨタ自動車]

トヨタ自動車の最新技術が搭載されているため、安心して運転できます。

グレードによって、装備されている機能が異なる場合があります。

どの安全性能に関する機能が必要かを事前に確認して、対応するグレードの購入を検討してみてください。

ヤリスクロスの基本スペック⑥新車価格

ここではヤリスクロスの新車価格をグレード別、ガソリン・ハイブリッド車別にまとめました。

ガソリン車 ハイブリッド車
X 1,896,000円 2,284,000円
G 2,020,000円 2,394,000円
Z 2,232,000円 2,606,000円
Z”Adventure” 2,331,000円 2,705,000円
GR SPORT 2,367,000円 2,750,000円

引用:[トヨタ自動車]

エントリーモデルであるXグレードのガソリン車であれば、新車価格でも200万円を切っています。

全グレードの価格を見ても、SUVの中では購入しやすい価格であることが分かります。

グレードが上がるにつれて、インテリアやエクステリアの特徴や安全性能の標準搭載の内容に違いが出るため、どのグレードが良いかを比較してみてください。

まとめ

今回はヤリスクロスのマイナーチェンジの詳細について、インドネシアで公開されたヤリスクロスの情報や現行型の基本スペックを紹介しました。

トヨタ自動車からの公式発表はまだですが、ヤリスクロスの生産制限が行われていることから、マイナーチェンジが行われる可能性は高くなっています。

2023年5月15日に世界初公開されたインドネシア仕様のヤリスクロスから、デザインが継承されるか、気になるところです。

マイナーチェンジでの変更点が比較しやすいように、現行型ヤリスクロスの基本スペックについても細かく紹介しました。

現行型のヤリスクロスを求める人は、できるだけ早く購入を進めるのがおすすめです。

新車にこだわりがない人や、納車まで半年以上も待てないという人は中古車の購入を検討してみてください。

マイナーチェンジしたヤリスクロスを求める人は、トヨタからの正式発表を待ちましょう。

自分が欲しい車はどれなのか、本記事を参考に検討してみてください。