トヨタ自動車のミニバンとして、最上級クラスに位置する「アルファード」。

「グランビア」やハイエースシリーズの「グランドハイエース」の後継モデルとして、2002年5月に登場して以降、高い人気を誇っているクルマです。

アルファードには複数のグレードがあり、さらに特別仕様車もラインナップしています。

そこで今回は、アルファードの特別仕様車について詳しくご紹介！
アルファードの特別仕様車の種類や特徴、特別仕様車を選ぶポイントなどについても解説しますので、ぜひチェックしてくださいね。

 

まずはトヨタ「アルファード」の魅力からチェック！

「最強ミニバンに恥じない風格」というキャッチコピーのもと、高級感や居住性、高い走行性を兼ね備えているトヨタ自動車のミニバン「アルファード」。

内外装の高級感や車内空間の広さ、居住性の確保、高出力エンジンの搭載など、最上級ミニバンとして発売当初から人気のある車種です。

アルファードは2002年5月に初代が発売し、2008年5月に2代目が発売、そして、現行モデルである3代目は2015年1月に発売しました。

初代アルファードは、「ダイナミック＆ホスピタリティ」をコンセプトに、全車にパワーウインドウ付の助手席側スライドドアやリモコン開閉が可能なパワーウインドウを装備するなど、充実した装備を搭載。
また、コンパクトカーによく用いられる、フロントマクファーソンストラットやリヤトーションビームを採用するなど、他のミニバンにはない独自のエクステリアを施しています。

2代目アルファードは、初代よりもダイナミックなフォルムが強調され、上品さと洗練感のあるデザインに。
また、初代からパワーアップした2.4L直列Ⅳ気筒型エンジンには、さらなる燃費向上と7速シーケンシャルシフト付のSuperCVT-iを採用し、よりアクティブな走りを実現しました。

現行モデルの3代目アルファードは、「大空間高級サルーン」をキーワードに、従来にはない高級車の概念を創造することを目指してつくられたクルマ。
エクステリアにはメッキを多用した大型フロントグリルや抑揚のあるボディサイドフォルムなどを使用し、より迫力のあるエクステリアへと進化しました。

さらに、上質な乗り心地や優れた操縦安定性といった高い基本性能と、乗る人すべてが快適に過ごせる、ゆとりに満ちた大空間が特徴的な一台です。

アルファードの歴史については、「アルファードの歴史と魅力を徹底解説！賢く購入する方法もご紹介」でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

アルファードの特徴と魅力

現行モデルのハリアーのグレードは、大きくわけて「S」「SR “C パッケージ”」「SC /S “Cパッケージ”」「Ⅹ」「GF」「Executive Lounge」「Executive Lounge S」の7種類。
簡単にそれぞれの特徴もご紹介します。

 

「S」

エアロタイプの中では一般的なモデルで、存在感のあるフロントが特徴です。
標準モデルよりもワイドになった専用フロントバンパーやリアバンパーがポイントの一台です。

 

「SR “C パッケージ”」

ハイブリッド車専用のグレードです。
シートには合成皮革が採用されているほか、セカンドシートにエグゼクティブパワーシートが標準装備されており、ふくらはぎのあたりから自動で上下に動かすことができます。

 

「SC /S “Cパッケージ”」

Sシリーズの上級エアロタイプです。

こちらのモデルのシートでは合成皮革が使用されているほか、ステアリングヒーターやセカンドシートにはエグゼクティブパワーシートが装備され、高級感と座り心地を重視しながらも広々とした車内空間を実現したグレードです。

 

「Ⅹ」

アルファードのエントリーグレードで、Xではガソリン車、ハイブリッド車の2パターンをラインナップ。

ホイールは16インチと小さめなので、他のモデルと比べて小回りが効いて運転しやすく、アルファードの中でも幅広い年代の方から人気があるグレードです。

 

「GF」

Xシリーズよりもワンランク上のグレード。

ガソリン車とハイブリッド車の2タイプがあり、座席シートには合成皮革が採用され高級感が増しました。
ホイールも17インチとXよりも大きいため、より安定した走りを叶えます。

 

「Executive Lounge」

アルファードの上級クラス。
エクステリアには豪華な雰囲気の3眼LEDヘッドライトを装備しているほか、インテリアには本革を採用するなど、よりゴージャスで快適なクルマとなっています。

 

「Executive Lounge S」

Executive Loungeシリーズにエアロパーツを採用した、最もランクの高いモデルです。
車体サイズが大きく車内も広々としているので、大人数の移動でも快適に過ごせます。

 

アルファードのグレードごとの詳しいスペックについては、「アルファードのグレードごとの比較！違いとそれぞれおすすめな人は？」でも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

アルファードの代表的な特別仕様車を徹底紹介！

アルファードでは、現行モデルはもちろん、過去にも特別仕様車が発売されています。
代表的なアルファードの特別仕様車は、次の通りです。

• S“TYPE GOLD”
• S“TYPE GOLD Ⅱ”
• S“TYPE GOLD Ⅲ”

それぞれの特別仕様車について、詳しく見ていきましょう。

 

S“TYPE GOLD”

2020年5月に発売された「S“TYPE GOLD”」。
専用のフロントエンブレムが特徴的な、「S」グレードをベースにした特別仕様車です。

エクステリアは、フロントスポイラーやサイドスカート、リヤスタイリングなどに高級感のあるスモークメッキを施しているほか、フロントグリルにはスモークメッキと黒メタリック塗装を施すなど、随所に高級感が溢れています。

インテリアは黒を基調としていて、ブラックインテリアやメッキインサイドドアハンドルなど、シックで大人な雰囲気に仕上がっています。

安全性能では、高速道路のクルージングをサポートするレーントレーシングアシストや、前方の車両や歩行者への衝突回避をサポートするプリクラッシュセーフティなどを標準装備。
快適で安全なドライブを叶える一台です。

 

S“TYPE GOLD Ⅱ”

S“TYPE GOLD”と同様に「S」グレードをベースにした特別仕様車で、S“TYPE GOLD”の内容を一部改良し、2021年5月に発売されました。

車のフロント部分には、特別仕様車の特徴でもある存在感のあるゴールドのエンブレムが採用されています。
さらに、エクステリアにはサンバーストゴールドの木目調パネルやゴールドスパッタリング加飾などを施し、高級感と特別感を表現しています

S“TYPE GOLD Ⅱ”では、エアコンの吹き出し口から水に包まれた電気を帯びたイオンを放出し、車内の空気を洗浄してくれるナノイー機能を搭載。
ウイルスやニオイが気になる車内を、快適な空間に保ちます。

また、安全性能で特徴的なのは「アダプティブハイビームシステム」。
この機能により、夜間での見づらい状況を安全にサポートしてくれるため、昼夜問わず快適なドライブを叶えてくれるでしょう。

 

S“TYPE GOLD Ⅲ”

現行モデルの特別仕様車が、2022年5月に発売された「S“TYPE GOLD Ⅲ”」です。

エクステリアは、フロントグリルにスモークメッキ＋黒メタリック塗装、ボンネットフードモールやLEDフロントゴグランプモールなどにはスモークメッキを塗装。
さらに、ゴールドの専用フロントエンブレムや、迫力ある高輝度塗装の18インチアルミホイールなど、精悍なスタイルは特別仕様車ならではの豪華さといえるでしょう。

また、インテリアにも魅力が多数。
ブランノーブ®Ⅱ（パーフォレーション）＋合成皮革のシート表皮や、メッキインサイドドアハンドル、ブラックインテリアなど、上質な仕上がりになっています。

S“TYPE GOLD Ⅲ”でも肌や髪にやさしいナノイーを搭載しており、ウイルスや菌を抑制するほか、脱臭効果も期待できます。

安全性能では、車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行をサポートする「レーダークルーズコントロール（全車速追従機能付）」や、標識の見逃し防止をサポートする「ロードサインアシスト」などを搭載し、日々のドライブをしっかりサポートします。

 

アルファードの特別仕様車とベースモデルとの違いは？

先ほどご紹介したように、アルファードには特別仕様車とベースモデルがあります。

ここでは、現行モデルの特別仕様車S“TYPE GOLD Ⅲ”と、ベースモデル「S」を例に、違いについて見ていきましょう。

【エクステリア】

S“TYPE GOLD Ⅲ”では、スモークメッキや黒メタリック塗装が施されるなど、ベースモデル Sに比べると見た目の高級感が格段にアップ。
エンブレムもゴールドが採用され、より存在感を感じさせます。

S“TYPE GOLD Ⅲ”のフロントドアグリーンガラスに搭載されている「IRカット機能」は、太陽光に含まれる赤外線をカットするもので、車内に差し込む太陽光からの暑さ対策が可能。
夏のドライブの快適性も高めます。

【インテリア】

S“TYPE GOLD Ⅲ”のシート表皮素材「ブランノーブ®Ⅱ」は、上質な肌触りのスエード調の素材。
一般的なファブリックと一線を画す、まさに特別仕様車にふさわしい高級感ある素材です。

また、ベースモデル Sの天井色がライトグレーであるのに対し、S“TYPE GOLD Ⅲ”ではブラックを採用。
全体がブラックで統一されたことに加え、インストルメントパネルなどに採用されている「サンバーストゴールドウッド」の落ち着いた色合いも相まって、Sよりもシックで大人な雰囲気を醸します。

【安全性能】

S“TYPE GOLD Ⅲ”に標準搭載の「アダプティブハイビームシステム」は、ハイビームで先行車や対向車に光が当たる部分だけを自動的に遮光する、周辺車両にも配慮した機能。
Sではメーカーオプションだった、後側方エリアや急接近する車両を感知する「ブラインドスポットモニター」や駐車場などで後退する際に接近車両を知らせてくれる「パーキングサポートブレーキ」もS“TYPE GOLD Ⅲ”では、標準装備になります。

S“TYPE GOLD Ⅲ”は、エクステリアやインテリアの装飾部分だけでなく、安全性能面でも魅力の高まったクルマと言えます。

 

アルファードの特別仕様車はどう選ぶ？中古車もおすすめ！

前述した通り、現行、そして歴代のアルファードには、次のような特別仕様車があります。

• S“TYPE GOLD”
• S“TYPE GOLD Ⅱ”
• S“TYPE GOLD Ⅲ”

しかし、どのクルマが自分に合っているか悩んでしまいますよね。

 

こんな方にはこの特別仕様車がおすすめ！

そこで、ここでは「こんな方にはこの特別仕様車がおすすめ！」というポイントをご紹介していきます。

 

安全性能が高いクルマを選びたい方

高い安全性能を求めるなら、現行アルファードの特別仕様車を「S“TYPE GOLD Ⅲ”」がおすすめです。

もともと安全面における機能は高い特別仕様車ですが、現行モデルではブラインドスポットモニターやパーキングサポートブレーキなどが追加され、より安全性能が向上しました。

 

コストを抑えたい方

コストを抑えながらも特別仕様車を購入したいという方は、過去のモデルである「S“TYPE GOLD”」または「S“TYPE GOLD Ⅱ”」を選んでみてはいかがでしょうか。

ベースモデルに比べてエクステリアやインテリアが豪華で上品なつくりであるという特別仕様車の特徴はありながらも、現行モデルよりもコストを抑えて中古車を購入できる可能性が高いです。
安全性能面では現行モデルに劣るものの、それでも十分な安全性能を有しています。

 

中古車を選ぶメリットとは？

これまでご紹介したように、アルファードの特別仕様車は、「S“TYPE GOLD”」「S“TYPE GOLD Ⅱ”」、現行モデルの「S“TYPE GOLD Ⅲ”」の3モデルがあります。

歴代の特別仕様車を購入する際は、新車ではなく中古車を購入することになりますし、現行モデルも中古車の在庫があれば購入が可能です。

中古車には、新車にはないさまざまなメリットがありますよ！

まず、中古車の最大のメリットは、コストを抑えられるということ。

価格は車種によって異なりますが、現行モデルの場合は同じ車種・グレードで20～30％安く、過去モデルだとさらに安く購入できる場合もあります。

また、現在生産が中止されている過去のモデルは、基本的に新車で購入することはできません。
しかし、中古車であれば過去に発売したモデルも、在庫があれば購入することができます。
希少なモデルも、中古車なら見つかるかもしれませんよ！

なお、ここ数年は新車を購入すると、納車までに3カ月以上かかるケースも増えていますが、中古車は納車までの日数が短く済むというのもメリット。
中古車は2週間ほどで納車できることも多いので、すぐに乗りたいという方には中古車がおすすめですよ。

アルファードの中古車については、「中古車のトヨタ「アルファード」を徹底解説！おトクな買い方や注意点は？」でも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

まとめ

高級感や居住性、高い走行性を兼ね備えている、トヨタ自動車のミニバン「アルファード」。

「最強ミニバンに恥じない風格」というキャッチコピーのもと、内外装の高級感や車内空間の広さ、居住性の確保、高出力エンジンの搭載など、最上級ミニバンとして発売当初から人気のある車種です。

アルファードでは、過去モデルを含め以下3つの特別仕様車をラインナップしています。

• S“TYPE GOLD”
• S“TYPE GOLD Ⅱ”
• S“TYPE GOLD Ⅲ”

それぞれ特徴が異なるので、それぞれの特徴を知って、とっておきの一台を選んでみてくださいね。

 

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