ノアとヴォクシーはトヨタのミニバンの中でも特に人気のある車種です。

どちらも車内が広く大人数での移動にも向いていて、アクティビティ好きや家族連れに人気が高い車です。

さらに2022年1月には、どちらもフルモデルチェンジが行われ、注目度が高まっています。

ノアとヴォクシーは見た目も似ていることから兄弟車と呼ばれることもありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

今回は、ノアとヴォクシーの違いを外観や内観、価格、燃費、安全性能などさまざまな面で徹底比較していきます。

ノアやヴォクシーの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ノアとヴォクシーの価格の違い

まず気になるのは、車の価格ではないでしょうか。

ここではグレードごとのノアとヴォクシーの新車価格を比較してみましょう。

【ノア】

ハイブリッド車

	2WD	E-Four
S-Z	3,670,000円	3,890,000円
S-G	3,390,000円	3,610,000円
Z	3,590,000円	3,810,000円
G	3,320,000円	3,540,000円
X	3,050,000円	3,270,000円

引用：[トヨタ自動車]

ガソリン車

	2WD	4WD
S-Z	3,320,000円	3,518,000円
S-G	3,040,000円	3,238,000円
Z	3,240,000円	3,438,000円
G	2,970,000円	3,168,000円
X	2,670,000円	2,868,000円

引用：[トヨタ自動車]

 

【ヴォクシー】

ハイブリッド車

	2WD	E-Four
S-Z	3,740,000円	3,960,000円
S-G	3,440,000円	3,660,000円

引用：[トヨタ自動車]

ガソリン車

	2WD	E-Four
S-Z	3,390,000円	3,588,000円
S-G	3,090,000円	3,288,000円

引用：[トヨタ自動車]

ノア・ヴォクシーとも7人乗り・8人乗りの設定がありますが、同じグレード内では価格の差はありません。

価格を比較すると、全体的にノアのほうが安めに設定されています。

さらにグレードの選択肢もノアの方が多いことが分かります。

エントリーモデルであるXや1つグレードが上のGでも、ガソリン車であればノアは300万円を切る価格で購入可能です。

 

ノアとヴォクシーの基本の違い

トヨタ自動車が誇るミニバンである、ノアとヴォクシーの基本的な違いは何なのでしょうか。

落ち着いた雰囲気が特徴のノアは、FF方式やスライドドアを採用していて、小さな子どもがいるファミリーを中心に人気がある車種です。

一方、ヴォクシーは先鋭的な雰囲気があり、発売当時は若者を中心に人気を集めていました。

そんなノアとヴォクシーはサイズ感や車内の構造が似ていることから「兄弟車」とも呼ばれていて、購入時に比較検討されやすいクルマです。

具体的にどのような違いがあるのか、ノアとヴォクシーの仕様やデザイン、価格を比較してみましょう。

ノアとヴォクシーの違い

• ボディサイズ・スペックの違い
• 外装の特徴を比較
• 内装の違いは色と素材

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ボディサイズ・スペックの違い

まずはノアとヴォクシーのボディサイズや基本的なスペックをご紹介します。

比較表を見ると分かるとおり、ノアとヴォクシーはボディサイズやスペック面ではほとんど差がありません。

室内の大きさも全く一緒のため、検討する際は他の軸で比較するのがおすすめです。

ノアとヴォクシーそれぞれのスペックは、下記コラムでも解説していますので、詳しく知りたいという方はぜひチェックしてみてください。
ノアのグレードごとの比較！違いとそれぞれがおすすめな人
ヴォクシーのグレードごとの比較！違いとそれぞれがおすすめな人

外装の特徴を比較

クルマを購入する際はさまざまな点で比較検討するのがおすすめですが、重視したいポイントとして外装をチェックする方も多いのではないでしょうか。
ノアとヴォクシーそれぞれの外観を紹介します。

 

ノアの外装

ノアの外装は、王道ともいえる落ち着いた箱型デザインになっています。
老若男女問わず使いやすく、実際にファミリー層を中心に人気が高い車種です。
ヘッドライト・フロントグリル・フロントバンパーどれをとっても、上質さを感じられます。

ノアには以下の2つが用意されており、モデルごとに特徴が異なります。

標準モデル	より落ち着いたオーソドックスなデザイン
エアロモデル	スタイリッシュなデザイン性の高いモデル

ノアのボディカラーは7種類あります。

色の種類や標準設定のグレードは下記の表にまとめました。

Z・G・Xグレードでは、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン<220>とグリッターブラックガラスフレーク<226>が選択できません。

さらに、S-Z・S-Gグレードではスティールブロンドメタリック<4X1>が選択できない点は注意が必要です。

 

また、以下の3つのカラーはオプションカラーなので追加料金（税込33,000円）がかかることを理解しておきましょう。

• ホワイトパールクリスタルシャイン<070>
• スパークリングブラックパールクリスタルシャイン<220>
• グリッターブラックガラスフレーク<226>

ノアのボディカラーについては「ノアのボディカラーは全〇色！色ごとの特徴もご紹介」で詳しく紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

ヴォクシーの外装

ヴォクシーの外装は、ノアと比べるとカッコよさ・ワイルドさを感じさせるデザインになっています。
ヘッドライトはよりシャープでキリッとした印象、フロントグリルやフロントバンパーも迫力があり、スタイリッシュな印象に。

ノアと違ってヴォクシーには標準モデルがなく、エアロモデルのみです。

また、ボディカラーは以下の6種類が用意されています。

• ホワイトパールクリスタルシャイン ＜070＞
• メタルストリームメタリック ＜1K0＞
• マッシブグレー ＜1L6＞
• アティチュードブラックマイカ ＜218＞
• スパークリングブラックパールクリスタルシャイン ＜220＞
• グリッターブラックガラスフレーク ＜226＞

以下の3つのカラーはオプション価格（税込33,000円）が発生します。

• ホワイトパールクリスタルシャイン＜070＞
• スパークリングブラックパールクリスタルシャイン＜220＞
• グリッターブラックガラスフレーク＜226＞

ノアと異なるポイントは、すべてのグレードでどの色でも選択できることです。

グレードごとにボディカラーの制限を考えなくて良いため、デザインの幅が広がるでしょう。

 

内装の違いは色と素材

車内での居心地を重視する場合は、内装デザインも見逃せません。

ノアもヴォクシーも室内空間は広く、後部座席でも隣の人との距離にもゆとりがあります。
高い天井も特徴で、大人の男性でもゆったりと過ごせるでしょう。

積み下ろししやすいラゲージスペースも魅力で、アウトドアや家族旅行などで荷物が多いときにも活躍しますよ。

ノアとヴォクシーの内装の違いは、主に内装の色とシートに使われている素材です。
ノアとヴォクシーそれぞれの内装を紹介します。

【ノアの内装】

【ヴォクシーの内装】

基本的には内装と天井の色以外に内装には違いがないノアとヴォクシーですが、最上位モデルのS-Zのみ、シートの座面・背面デザインが異なります。
ノアは縦方向のデザイン、ヴォクシーは格子状になっています。

ちょっとした違いではあるものの、見た目のイメージが異なるため、どちらも実際に見てチェックするのがおすすめです。

それぞれの内装について詳しく知りたい方は、下記コラムもぜひチェックしてみてくださいね。
ノアの内装・インテリアについて余すことなく徹底解説
ヴォクシーの内装・インテリアについて余すことなく徹底解説

 

 

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ノアとヴォクシーの燃費やパワートレイン、安全性能の違いは？

クルマを購入する際には、快適な走行を叶えるためにも、燃費やパワートレイン、安全性能もしっかり確認しておきたいもの。

ノアとヴォクシーそれぞれについて見てみましょう。

• ノアとヴォクシーの燃費やパワートレインの違い 
• ノアとヴォクシーの機能面・安全性能の違い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ノアとヴォクシーの燃費やパワートレインの違い

ノアとヴォクシーの燃費・パワートレインにはどのような違いがあるのでしょうか。
比較してみましょう。

ノアとヴォクシーの燃費を比べると、誤差ではあるものの、ノアのほうが燃費が良いことが分かります。
とはいえほとんど差がないともいえますので、走行条件などによっては大きな差が出る可能性は低いでしょう。

それぞれの燃費については、こちらのコラムで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ノアの燃費情報を徹底まとめ！カタログ燃費・実燃費も紹介
ヴォクシーの燃費情報を徹底まとめ！カタログ燃費・実燃費も紹介

 

ノアとヴォクシーの機能面・安全性能の違い

ノア・ヴォクシーともに、室内環境などの機能面の違いはほとんどありません。
どちらも低床式で、スライドドアの開口部も大きく、小さなお子さまやご年配の方でも乗り降りしやすいのがメリットです。

安全性能の面でも、ノアとヴォクシーにはほとんど違いがありません。
どちらもトヨタの「Toyota Safety Sense」が装備されていて、交通事故が発生するリスクを軽減してくれます。

安全性能については「トヨタヴォクシーの安全性能を一つ一つ徹底解説！」でも詳しく解説しているため、チェックしてみてくださいね。

 

ノアとヴォクシーはどちらが人気？

車を選ぶときに気になるのは、どっちが人気か？ということ。

ここからは、ノアとヴォクシーの人気について解説します。

2023年1年間における、普通車の販売台数ランキングを以下にまとめました。

順位	車種	販売ブランド	販売台数	前年比
1	ヤリス	トヨタ	194,364	115.3
2	カローラ	トヨタ	154,870	117.7
3	シエンタ	トヨタ	132,332	192.0
4	ノート	日産	102,508	93.1
5	ルーミー	トヨタ	100,800	92.3
6	プリウス	トヨタ	99,149	303.4
7	ノア	トヨタ	95,181	165.0
8	ヴォクシー	トヨタ	89,080	160.4
9	アクア	トヨタ	80,268	111.4
10	フリード	ホンダ	77,562	97.5

引用：[乗用車ブランド通称名別順位]

データを見ると、ノアは7位、ヴォクシーは8位という結果です。

前年比をみても、ノアの売上の方がヴォクシーを上回っているといえるでしょう。

ただ、順位にそれほど差がない点からも、どちらの車種も等しく人気があります。

違いの出る、エクステリアやインテリアなどの差をみた上で、自分に合った1台を選びましょう。

ノアとヴォクシーのおすすめオプション装備・アクセサリー

ノア、ヴォクシーを販売するトヨタでは、クルマを使う目的や用途別におすすめのオプション装備・アクセサリーをプランにして販売しています。

4つのプランごとに詳しい内容を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

1.わくわくファミリープラン

「わくわくファミリープラン」は、その名の通りファミリー層におすすめのプランで、以下のオプション装備・アクセサリーが含まれています。

装備	価格
TV（フルセグ）＋CD・DVDデッキ	74,800円
ETC2.0ユニット（VICS機能付）	27,500円
ユニバーサルステップ（助手席側）	33,000円
快適利便パッケージ（High）	126,500円〜
パノラミックビューモニター（床下透過表示機能付）＋パーキングサポートブレーキ（後方歩行者）	126,500円
14型有機EL後席ディスプレイ V14T-R72R	151,800円
フロアマット（ラグジュアリータイプ）	63,800円（1台分）
ラゲージソフトトレイ	13,200円
ラゲージボックス	16,500円
シートバックテーブル（アシストグリップ付）	13,200円
シートカバー（革調・ポケット付）	115,500円（1台分）

クルマへの乗り降りを簡単に行えるようにする装備から、車内での快適性を高めるものまでさまざま。
パパ・ママの運転ストレスを軽減するだけでなく、長時間の移動でもお子さまが疲れてしまうことを予防するプランになっています。

 

2.メーカーいちおしプラン

「メーカーいちおしプラン」に含まれているのは、以下のオプション装備やアクセサリーです。

装備	価格
ディスプレイオーディオ（コネクティッドナビ対応）Plus	176,000円〜
TV（フルセグ）＋CD・DVDデッキ	74,800円
ETC2.0ユニット（VICS機能付）	27,500円
パノラミックビューモニター（床下透過表示機能付）＋パーキングサポートブレーキ（後方歩行者）	126,500円
アドバンスト ドライブ（渋滞時支援）	134,200円〜
14型有機EL後席ディスプレイ V14T-R72R	151,800円
プレミアムサウンド8chスピーカー＆ダブルツィーターシステム	113,300円
フロアマット（ラグジュアリータイプ）	63,800円（1台分）

メーカーいちおしプランの特徴は映像や音楽を楽しむ装備を中心に、安全面にも注目している点です。

より上質で快適、安全な時間を過ごせるようになりますね。

 

3.こだわりデザインプラン

「こだわりデザインプラン」は、車内外のデザイン性を重視する人向けに用意されているプランです。

以下のオプション装備・アクセサリーが含まれています。

装備	価格
ETC2.0ユニット（VICS機能付）	27,500円
フロアマット（ラグジュアリータイプ）	63,800円（1台分）
フロントスポイラー	塗装済 70,400円 素地 64,900円
サイドスカート	塗装済 90,200円 素地 78,100円
リヤスカート	塗装済 59,400円 素地 53,900円
イルミルーフスポイラー	塗装済 93,500円 素地 81,400円
18インチ アルミホイール＆タイヤセット	264,000円（1台分）
サイドドアガーニッシュ	38,500円
ミラーガーニッシュ	17,600円
バックドアガーニッシュ	30,800円
プロジェクションイルミネーション	22,000円（1台分・フロント左右）

 

【ノアのみ】

装備	価格
フロントグリルキット	77,000円
シグネチャーイルミブレード	63,800円
フードガーニッシュ	30,800円

【ヴォクシーのみ】

装備	価格
シグネチャーイルミグリル	77,000円
フロントロアグリルガーニッシュ	24,200円

エアロやガーニッシュなどのエクステリアパーツ中心のプランです。

クルマを鮮やかに彩りたいという方におすすめです。

 

4.レジャー満喫プラン

最後は、アウトドアやアクティビティが好きな方におすすめの「レジャー満喫プラン」です。
以下のオプション装備・アクセサリーが含まれています。

装備	価格
ETC2.0ユニット（VICS機能付）	27,500円
アドバンスト ドライブ（渋滞時支援）	134,200円〜
アクセサリーコンセント（AC100V・1500W／2個／非常時給電システム付）	44,000円〜
フロアマット（ラグジュアリータイプ）	63,800円（1台分）
ラゲージソフトトレイ	13,200円
ラゲージフェンス	16,500円

レジャー満喫プランには、長距離運転をサポートする機能や、収納スペースを工夫するための整備・アクセサリーが含まれています。

非常時に電力が必要なときに車両の走行機能を停止した状態で電気製品を使用できる「アクセサリーコンセント」も含まれていますよ。

ノアとヴォクシーどちらを選ぶべき？

ここまでノアとヴォクシーの違いについて説明してきましたが、「結局どちらを選ぶべきなの？」と思う方も多いでしょう。

価格を重視するのであれば、もっとも安いノアのガソリン車がおすすめです。
ノアはグレードの選択肢が多く、さまざまな価格帯から選べるのも魅力ですよ。

ただし、クルマを毎日長距離使うなど走行距離が長い場合は、ハイブリッド車を選んだほうがランニングコストが抑えられる可能性もありますので、販売店で相談してみてくださいね。

スタイリッシュさやデザイン性を求めるならヴォクシーもしくはノアのエアロモデルを選ぶのが良いでしょう。

さまざまな比較表を見れば分かる通り、ノアとヴォクシーにはボディサイズやスペック、安全面や機能面での違いはほとんどありません。
そのため、見た目や外装・内装のカラーなどの好みで選ぶのも1つの手ですよ。

ノアとヴォクシーの中古車価格を徹底比較

ここでは、ノアとヴォクシーの中古車価格を比較しました。

新車の購入が難しいと判断した人は、中古車から気になるグレードを探すのがおすすめです。

【ノア】

	中古車平均価格	中古車価格帯
カーセンサー	320万円	239.8～559万円
グーネット	205.4万円	9.9〜600万円

引用：[カーセンサー],[グーネット]（2024年3月12日時点）

 

【ヴォクシー】

	中古車平均価格	中古車価格帯
カーセンサー	382.7万円	264～632.4万円
グーネット	200.0万円	4.8〜559.9万円

引用：[カーセンサー],[グーネット]（2024年3月12日時点）

それぞれの中古車価格を比較すると、車の種類が豊富で価格帯にも幅があることが分かります。

中古車は新車と違って、全く同じものはありません。

走行距離や修理歴、年式などを比較して、自分の予算と要望にあった車を見つけることが大切です。

 

まとめ

トヨタ自動車の中でも人気の高い2つのミニバン、「ノア」と「ヴォクシー」。
2022年1月にはどちらもフルモデルチェンジが行われ、兄弟車とも呼ばれているこの2つの車種でどちらにしようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

クルマを購入する際は、ボディサイズやスペック、燃費などをしっかり比較することが大切です。
とはいえノアとヴォクシーには大きな差がない項目も多いため、見た目や価格なども踏まえた上で比較検討すると良いでしょう。

オーソドックスなものが良い場合やできるだけ価格を抑えたい方はノア、スタイリッシュなデザインのクルマに乗りたい人はヴォクシーがおすすめです。

 

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